●パトリオット
北アメリカ アメリカ合衆国 AD
アメリカ独立戦争において,独立に反対し国王に忠誠を誓ったロイヤリスト(王党派)に対し,独立に賛成し革命を推進した愛国派のこと。王党派と愛国派の区別は必ずしも階級の違いによらず,両派とも指導者は大商人や地主などの上層階級(アッパー=クラス)であった。愛国派は,西部への土地投機など膨張主義的信条の持ち主で,その発展がインディアンやフランス・スペインなどの脅威にさらされ,それらと積極的に戦った経験をもつ人々で,植民地を守ろうとする理念がイギリスからの独立へと決断させたのであった。また王党派が帝国的立場を離れられなかったのに対し愛国派は地方的立場をとった人々で,いかに母国に愛着をもとうともしょせんはイギリス臣民ではなく植民地人であることを自覚した人々であった。政治的には連邦共和政を主張したが,愛国派内部では,中央集権的連邦共和政を主張する保守派と地方分権的連邦共和政を主張する急進派との対立があった。