●ハドリアヌス
ヨーロッパ イタリア共和国 AD76 ローマ帝政
76〜138(在位117〜138)ローマ皇帝。ローマ帝国最盛期の皇帝で五賢帝の一人。スペインの出身でトラヤヌス帝の甥。ダキア戦争(101〜106)にローマ軍の指揮官として従軍するなど文武の要職を歴任。117年トラヤヌス帝の養子となり帝位を継承。トラヤヌス帝の対外拡張政策を改め防御政策に転じ,パルティアと和を結びアルメニアを保護国とする。治世の大半を各地の属州の巡察に費やし,ゲルマニア・ダキア・マウレタニアのリメス(防壁)を強化,ブリタニアに“ハドリアヌスの城壁”を建設し国境防備を固めた。また属州統治組織・行政組織・軍制などを再編し,ローマ法の発展にもつくし『永久告示録』を完成。晩年,イエルサレムにユピテル神殿を建設しユダヤ人の割礼を禁止するなどしてユダヤ戦争(132〜135)が起こる。アントニヌス=ピウスを養子とし後継者にする。183年没し自ら建設したハドリアヌス帝廟に埋葬される。