●馬蹄銀 ばていぎん
アジア 中華人民共和国 AD
中国の秤量貨幣である銀錠の一種で清代に通行した。その形状が馬の蹄形をしていたために馬蹄銀と呼ばれる。日本では広く銀錠の総称として用いられ,外国人は馬蹄銀を shoe silver と呼んだ。銀錠には約50両の大錠・約10両の中錠・3両前後の小錠の三種があり,馬蹄形のものはそれぞれ元宝銀(大錠)・小元宝(中錠)・カシ※注1※(小錠)と呼ばれた。明清時代には商品経済が発達し銀流通が盛んになり,公私の取引きに銀錠が広く用いられた。銀錠は民間の炉房や銀炉が鋳造し,表面に銀匠の姓名と鋳造の場所・日付を記したが重量や品位は不定であった。清代中期以降から,鋳造後に公估局が検定して重量・品位を明記し,その優劣に応じ銀価に加算・減算すべき数(由水・去水)を記して不統一を調整して初めて流通できるようにされた。上海で流通していた〈二七宝銀〉や漢口で流通していた〈二五宝銀〉を初めさまざまな種類が各地で流通していた。
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