●初山 はつやま
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正月の仕事始めとして山に入り木を伐る儀礼。ハツヤマと呼ぶのは東海・近畿地方に多い。ほかに山入り(関東地方とその周辺・中国地方中部),山ノ口明け(四国・九州南部)など種々の呼称がある。内容は土地により異なり,家族や男の数だけの木を伐り家にもち帰って庭先や門口に立てる,大黒柱に結ぶ,床の間に飾る,歳神に供えるなどのほか,七草(宮城県)や小正月(富山県),田植(西日本)に焚くといった目的に用いられる。また小正月のモノツクリに使うという所もある。東北地方から関東北部地域ではこのときに烏呼びをした。これは山ノ神の神供として持参した餅や粢を供え,ポーポーとかララララなどと声を出し,その食べ具合で年占をしたものであり,烏を山ノ神の使いと見る考えに支持された行為である。年頭にあたり,山に入ることで一年の山仕事の安全を祈る意味のほかに,農耕予祝儀礼として山ノ神と農耕との関連をうかがわせる側面をももっている。