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●初漁祝い はつりょういわい

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 年ごとに初めて出漁して獲た魚を,エビス様など漁の神様や,船霊(ふなだま)様や鎮守様に供えて祝う風習。全国各地の漁村で行われている。この祝いは魚種ごとの初漁を祝うことが多い。各地方でその名称も異なり,ハツドリイワイ・エビスイワイ・クロヤキイワイ・アズキスゴシ・サンバアヅケなどさまざま。山陰の漁村では黒焼祝いと呼び,初漁から戻ると大きな魚を丸ごとナダの焚火で黒焼きにして桟俵に乗せてエビス様に供え,そのあと供えた魚を分けあって食べる習わしがある。また伊豆でも,カツオの初漁を祝って2本をゆわえて村の鎮守様に供え,村中に魚を配る祝い行事があったという。また,宮城県牡鹿半島のマグロの定置網の初漁では,マグロの心臓を取り漁の神に供える風習もあるという。供えた魚をあとで船主や網元・船子が食べ祝宴を開くことが多いが,これは神と人が一つのものを共に分け合い食べるという古くからある風習と見ることができる。