●初聟入り はつむこいり
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嫁入婚で聟が初めて嫁方を訪れ,親子固めの盃を交し家族の承認を得る儀礼。嫁入婚以前の婚姻形態である平安朝貴族社会の招婿婚で,夫婦の関係を正式に嫁方の親に認めさせる聟入りは鎌倉時代以降の嫁入婚のなかにも残存した。近代では初聟入りの時期が婚前・嫁入り当日・婚後とまちまちであり,地域の事情により意義もやや異なる。[1]婚前のユイノムコ・シメザケウッチャゲは婚後のムコヨビを繰り上げて結納に合わせている。聟不参の場合は結納・親類成りに近い。婚礼と同程度の盛大な宴を催す(北陸)。[2]嫁入り当日の午前中に行われる場合が多く朝聟入りとも呼ばれる。実際は嫁迎えと同義とされることもあるが,嫁入り行列に聟方が同行しないことからもこの二つは別の習俗と考えられる。[3]婚後3日や10日後の場合は[2]とあまり変わらないが,1年・3年後に行われる富山県のウッチャゲは婚姻成立としての意識がある。