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●服部南郭 はっとりなんかく

アジア 日本 AD1683 江戸時代

 1683〜1759(天和3〜宝暦9)江戸時代中期の儒学者・詩人。詩文に長じ,学識豊かで世に容れられること大であった。通称小右衛門,名は元喬,字は子遷,南郭は号。京都の人。1690年(元禄9)14歳で江戸に出てきて16歳で柳沢吉保に仕えた。壮年にして荻生徂徠の『古文辞説』に共鳴して門下となる。資性温稚で詩文の才能が世に知られ,北村季吟の門下であった父の感化もあって和歌も詠み絵画にも関心をもっていた。34歳のころ,家塾を開き門人を教授し古文辞の学を世に広めた。徂徠の門弟として,経学太宰春台に対し詩文の南郭と並び称された。収入は年々150両あったと言われる。著書のうち4編40巻にのぼる『南郭先生文集』は本領を発揮した詩文集。「大東世語」「遺契」にはその学識の広さが見られ,「唐詩選国字解書」「灯下書」「文筌小言」は詩文論として評判を高めた。南郭は政治・経済を弁ずることがない点に特徴があるとされている。

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