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●バッハオーフェン

ヨーロッパ スイス連邦 AD1815 

 1815〜1887 スイスの法学者・人類学者・古代史学者。バーゼル・ベルリン・ケンブリッジ・オックスフォード・パリの各大学で学ぶ。古代法・原始法を,ヘロドトスらのギリシア・ラテンの史料を用いて研究。人類史上で,父権社会に先立って女性の支配する時代があったことを立証しようとした。この結果が1861年に出版された『母権論』である。この本で彼は,乱婚制→母権制→父権制という進化の図式を示し,進化論者としての名を高めた。彼の結論は今日必ずしも支持されておらず,また母系と母権を混同していることに大きな欠点をもつとはいえ,母権・父権といった現象を孤立的にとらえず,宗教体系や世界観との関連を重視することで機能主義の立場をすでに先取りしていた点は評価される。さらに実証的方法を法学に導入した学者としてもその功績は大きい。バーゼル大学ローマ法教授・バーゼル刑事裁判所判事などを歴任した。