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●ハッジャージュ=ブン=ユースフ

アジア イラク共和国 AD661 ウマイヤ朝

 661〜714 ウマイヤ朝のイラク総督。サキーフ族出身。初め教師をしていたが,イブン=アッズバイルによる第二次内乱(683〜692)中,カリフ,アブド=アルマリクに登用され,前者をメッカのカーバ神殿に包囲してこれを戦死させ乱を鎮定した。その功によりメディナ総督に任命されたが,有能さを買われて不隠なクーファの総督に任命され,次いでバスラの総督も兼任しアズラク派を討伐してイラクの治安を回復した。サワードの灌漑や干拓に努めて農業の振興をはかり,イラクの農業生産を高めたが,その過度の武断政治が禍いしてイラクのアラブの反発を買い,イブン=アルアシュアスの乱(700〜704)を招いた。乱の鎮定後,クーファとバスラの中間に新都市ワーシトを建設してシリアのアラブを常駐させて,反復常なきイラクのアラブの憲兵とする一方,イラクのアラブを東方への拡大戦争に促して彼らの統御とイスラームの拡大をはかった。