●八正道 はっしょうどう
AD
仏教の説くところによれば,現実の生活は苦悩に満ちているが,これらすべての苦悩から離れることができるようになった状態をニルヴァーナ(涅槃)と呼ぶ。このニルヴァーナに至る具体的な実践の方法が八つあって,これを八正道と呼んでいる。人生の苦悩には,生まれて生きていく苦しみ・老いる苦しみ・病気の苦しみ・死ぬ苦しみ・愛する人と別れなければならぬ苦しみ・一緒にいたくない人といなければならぬ苦しみ・求めても得られない苦しみ・そのほか諸々の苦しみがあるが,この八正道を実践すれば必ずニルヴァーナに至ることができると説いている。(1)正見 人生に対する正しい見解,(2)正思 正しい考え,(3)正語 正しいことば遣い,(4)正業(ゴウ) 正しい行い,(5)正命 正しい生活,(6)正精進 正しい努力,(7)正念 正しい念想,(8)正定(ジョウ) 正しい瞑想による心の安定。釈迦は,この八正道を実践してついに仏陀(悟れる人)になったという。