●客家 ハッカ
アジア 中華人民共和国 AD
中国の広東省北部・江西省南部・福建省南西部を中心として各地に分布し,1930年(民国19)の客家大同盟会の宣布によると,長江以南に散在する客家は4,000万人に達するといわれたが,事実上は1,500万人程度と推定される。客家とは客人とも呼ばれ,その土地では外来からの移住者として土着人と区別されている。彼らは農業を主とし,祖先崇拝大家族主義のもとでの家祠の設置など漢族の風習と似たところが多く,現住地のチワン(僮・壮)族などの少数民族との交流は少ない。漢族と異なる点は,女性は纏足せず,戸外の労働作業を男に代わって行ったり,子どものときから配偶を定めるために,女子を買いうけて育てる風習がある。客家の言語は広東語の系統をひくが,体質・容色・風俗の面で漢民族とはわずかの差異があり,華北の漢民族が南方に移住してきたものとする説がある。〔参考文献〕羅香林『客家研究導論』1933