●鉢巻 はちまき
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布などで頭の顱(はち)を巻くことおよびその布をさす。『魏志倭人伝』に〈木綿(こうぞ)を以て頭に招(ほだ)し〉とあり,『源平盛衰紀』に那須与一が〈揉み烏帽子引きたてて薄紅梅の鉢巻して〉とあるのが,その具体例。布の色は白が原則であるが,赤・紫・黒も用い,幅も一定しない。巻き方も本鉢巻・半鉢巻・単鉢巻などの種類があり,単鉢巻が最も一般的。結び目を前にするのが向う鉢巻,後ろにするのが後ろ鉢巻,ねじるのをねじり鉢巻という。沖縄では古くハチマキ※注1※と呼ぶ冠があり,男子が礼装の折に着用したが,位階によってその色が異なった。伊豆の島々では,神仏に詣でるとき,5,6尺の鉢巻を用いた。また祭や踊り,葬儀に参加する人々が鉢巻をする例も多く,病人や産婦が鉢巻をしたこともある。これらは,鉢巻が一種の霊力をそなえ,魔除け的意義をもっていたためと思われる。また,厳粛な行事に参加する表示であることもある。『義経記』には,烏帽子が落ちないように鉢巻をしたという例がみえる。
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