●八大山人 はちだいさんじん
アジア 中華人民共和国 AD1625 明
1625?〜? 中国,明末清初の画家。南昌(江西省)の人。俗姓は朱氏,名はシュトウ※注1※。字は雪個,号は八大山人のほか,人屋・個山・個山驢・驢屋・濾漠・書年などはなはだ多く,いずれも明確にはしがたい。明の宗室の子孫で,明の滅亡(1644)後,出家して仏道修業に励んだが,また数々の奇行に彩られた生涯でもあった。彼の作画の根底には,明朝の遺民として,異民族王朝である清に迎合することを拒む抵抗の精神があり,現実社会に対する不信を山水・花卉に託した。その一つの表れが,鳥を描いても足が1本だけであったり,その眼がいわゆる白眼で,彼の抑えがたい怒りの表現となっている。彼は,明代中期以降に完成する水墨花鳥画の形式を基本としながらも,そのユニークな個性によって大胆な筆致で優れた作品を次々と生み,伝統にとらわれない,自由な画境をつくった。友人の石濤とともに,後世の画壇に与えた影響も大きなものがある。
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