●裸足 はだし
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素足のこと。履物をつけない足の状態。肌足(はだあし)の約。跣足とも書く。人類が履物を考え出す前には,はだしの生活であったことはもちろんであるが,古代このかた近世にいたるまで,庶民には,はだしの状態が普通のことであった。古墳時代にはすでに履物があったとされ,上流社会の特権として宮廷や公家社会で用いられ,民間の履物,わらじ・ぞうり・下駄なども平安末期から江戸時代には,ほぼその形が整えられたにもかかわらず普及されなかった。それは,明治の文明開化期に,はだかとはだしが軽犯罪法に問われて,履物の着用が義務づけられたことにもうかがえる。儀礼上,聖域に立ち入るときや,目上の人に接するときには,履物をつけず,はだしになることとされた習俗も残されたが,現在では,はだしに対するそうした観念も大きく改められている。はだしの天才ランナー,ゾーラ=バッドの出現は記憶に新しいところである。