●旅籠 はたご
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江戸時代,主として庶民や公用でない武士を休泊させた旅宿のこと。旅籠の原義は馬の飼料を入れて携行する籠のことであったが,中世には,馬料を用意する旅宿が増え馬料入れを看板としたので,しだいに宿屋自体を旅籠と呼ぶようになった。近世初期には,旅行者が自炊する木賃形式の宿屋がほとんどであったが,商品経済の発展により商人・農民の旅行機会が増大すると,旅宿の整備も進み,賄つきで入浴施設をもつ平旅籠が宿駅の中心となった。しかし,中期以降宿駅が衰退し始めると,旅宿は客寄せのため飯盛女と呼ばれる売笑婦を置くようになり,これを飯盛旅籠と称した。風俗も紊乱したため,幕府はたびたび禁令を発し,1718年(享保3)以降,各戸につき飯盛女2人と限定し,冥加金を取りたてた。また,化政期には弊風刷新を目的に,浪花講・三都議など旅宿の組合が結成されている。〔参考文献〕豊田武・児玉幸多編『交通史』1970,山川出版社
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