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●旗 はた

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 特定の色・図案をもって,柄にひもなどで結びつけた布片または紙片。国旗・軍旗・校旗などは象徴,交通信号旗などは標識,商業用旗は装飾として用いられる。わが国で旗が初めて現れたのは,245年,倭国の大夫難升米(なしめ)が魏の斉王から「黄幢(おうどう)」を王権の象徴として賜与されたときである。天皇の権威を示すものとしては,701年(大宝1)正月,大極殿の正面の左右に朱雀幡(すざくばん),白虎幡が掲げられた。のち軍陣の印として使われ,室町末期には幟(のぼり)の原型となる乳付(ちつき)の旗や吹流しなども現れた。近世初頭期の朱印船で掲げられた旗は,現在と同形のものである。いわゆる“錦の御旗”は,そもそもは日月を金銀で刺繍したり描いたりした赤地の錦の旗で,鎌倉時代から朝敵討伐の際,官軍の標識として用いられたものであるが,明治維新の際,錦によって天皇を示す旗がつくられ,錦の布切れが官軍を示す象徴になった。今日では,さまざまな団体が旗をつくり,集会などに用いる。