50音順    検 索

●パストゥール

ヨーロッパ フランス共和国 AD1822 ブルボン朝

 1822〜95 フランスの化学者・細菌学者。はじめ化学者として,酒石酸結晶の光学異性を発見,有機化合物の構造の研究へ道を開いた。1854年,リール大学の科学部長となったが,その地のぶどう酒醸造業者の依頼を受け,ぶどう酒腐敗防止法の研究を行い,発酵が生きた有機物の生命作用がもたらす化学変化にほかならないことを実証,腐敗予防法として低温殺菌法を開発した。その間,1860年には,生命の自然発生を否定する有名な実験を行った。さらにパストゥールは蚕の病気の研究から伝染性の病気に関心をもち,ある種の細菌が伝染病の病原体となると考え,感染経路を断つことや殺菌消毒による伝染病予防法を示唆した。また彼は,生物の免疫現象に注目,毒性を薄めた病原菌を接種して,人工的に伝染病からの免疫状態をつくりだす予防法を開発,各種のワクチンをつくった。1888年,狂犬病の予防・治療のためのパストゥール研究所が設立され,所長として予防医学の発展につくした。