●パステルナーク
AD1890
1890〜1960 ソヴィエトの詩人。1914年,処女詩集『雲の中の双子』,1917年,『障害の上を』を発表。とくに1922年の『わが妹は生命』で有名詩人の仲間入りをした。初期象徴派と未来派の中間的グループに属しその影響を受けた。ほかの主要詩作品に叙事詩『1905年』(1927),『シュミット中尉』(1926),叙情詩『スペクトルスキー』(1931),『第二の誕生』(1932),そして『早朝の列車で』(1943)などがある。彼の詩は技巧に優れ,自然界との和合,哲学的瞑想的なことを特徴とする。散文に自伝的な『安全通行証』(1931),『自伝的エッセイ』(1958),有名な長編『ドクトル・ジバゴ』(1956)などがある。この長編は革命ですべてを失い,漂い,寂しく世を去る知識人の旧世界の挽歌といえよう。作品はイタリアで出版,1958年,ノーベル賞を受賞したが,圧力を受けて辞退し,内外で物議をかもした。翻訳家としても著名である。