●ハースコヴィツ
北アメリカ アメリカ合衆国 AD1895
1895〜1963 アメリカの人類学者。1923年コロンビア大学で,ボアズ(F. Boas)について人類学を学ぶ。アフリカ,南米などで多くの調査を行い,無文字民族の経済活動に着目し,諸大陸にわたるその通文化的な展望を試みている。彼は物資の一時期的欠乏が,どの社会にもみられる普遍的現象であるため,欠乏こそが,あらゆる社会の経済行動の原因としている(『経済人類学』1940)。また,アメリカの黒人とそのアフリカ的背景の問題の研究や,それに関連する文化変容という分野の開拓,民間説話の研究者としても知られている。著書として『アメリカのニグロ』(1928),『スリナムの民間伝承』(1936),『ダホメ』(1938)などがある。1924年にコロンビア大学講師,その後ノースウェスタン大学に移り,1935年から同大学人類学教授,1949年にはアメリカ人類学会機関誌「American Anthropologist」の主幹をつとめていた。