●バシュラール
ヨーロッパ フランス共和国 AD1884 フランス共和国第三共和政
1884〜1962 フランスの哲学者,科学史研究家。中学卒業後,独学で数学の学士号をとる。第一次世界大戦ののち郷里で中学の教師のかたわら,哲学教授の資格とパリ大学文学部で博士号を取得する。1940年にパリ大学の科学史・科学哲学の教授になり,1955年にはフランスアカデミー会員に選ばれる。1940年代には,ほぼ思想の組み立てと体系化を成就させたが,フロイトやユングの影響を反映させている。科学的認識に精神分析をくわえ想像力が精神世界の根本であると説き,詩学と科学精神を結びつけて多くの論究を残した。認識の構造を分析・解明して,意識は対象の象徴的イメージを媒介として無意識から生まれるとするバシュラールの論は,知的活動において自覚されていない無意識領域にある深層の知をとりあげ,知の変革を主張する構造主義の源泉をなした。エピステモロジーに新しい光をあてたことが特筆されている。