●馬借 ばしゃく
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鎌倉時代末期より室町時代にかけて発展した交通運輸労働者。馬を駅伝の手段として利用するもので,荘園の発展,商品流通と分業体系の組織化に対応してつくられたものである。とくに京洛・奈良周辺と北陸荘園をつなぐ交通の要衝,近江大津,坂本,若狭の敦賀,小浜,山城の淀,木津のような地域に発展した。宿場の問屋や荷駄屋の統制下にあって京都,奈良ヘの物資輸送の確保手段に用いられている。彼らは職業上機動性をもち,あらゆる情報をつかみやすかったので,それを利用して,相場にかかわり,馬借一揆という非常手段を使って,徳政令を求める動きに走るものも少なくなかった。もとはシュウバ※注1※の党のごときものから生まれたとも伝えられるが,鎌倉時代末期より出現して,農閑期に従事するものもあり,かつ商人集団のごときものもあって,馬借にも種々性格があった。馬借長のごときものも存在し,統制力をもっていた。
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