●パシフィック=ウェイ
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フィジーの首相ラツ=サー=カミセセ=マラが,フィジーが独立した1970年秋の国際連合総会で演説した際に用いたのが初出といわれる語。日本では「太平洋諸島ふうの……」とか「太平洋的生活様式」とかと訳されることが多いが,欧米的合理主義あるいは西欧的キリスト教文明に対するアンチテーゼの意味が含まれている点にも留意すべきで,“トライネシア(太平洋諸島)的ペースを崩さぬ緩慢な経済発展”や,“話し合いによるコンセンサスの醸成”などといった面もあり,伝統文化を踏まえた独自の方式を強調する語でもある。したがって,太平洋諸島の今後の近代化がパシフィック=ウェイと調和しつつ実現するのか,あるいは,近代化とともにパシフィック=ウェイが稀薄になってしまうのかという点に興味がもたれる。