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●土師器 はじき

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 古墳時代から平安時代のあいだに製作・使用された赤色の素焼土器。その名称は『延喜式』によったもので,『日本書紀』の雄略記17年の条に〈贄土師部(にえのはしべ)〉の記載も認められる。土師器は弥生式土器と同じ技法で作られており,そのあいだに明確に一線を画すことはできない。これは弥生時代と古墳時代の時代指標が一方は土器であり,一方が墓というまったく異なる規準によっているためである。しかし,土器様式の諸様相をみるならば,両者に差異が認められないわけではない。それは弥生式土器がかなりの地域差を有しているのに対し,土師器には汎日本的に分布圏を拡大するものが現れる点である。この普遍性をもって分布する土師器は,有段口縁壺・器台・小型丸底土器といった祭祀などに使用されたと考えられる土器群であり,祭祀としての墓制の統一性を時代区分の指標とする古墳時代の曙を示すものであるということができる。