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●ハサン=アルバスリー

アジア アジア AD642 

 642〜728 初期イスラームの宗教思想家で神学・法学・神秘主義などの分野で指導的な役割を果たした。サワード征服の際のペルシア系の捕虜の子としてメディナに生まれ,長じてバスラに居を移し,その地の指導的知識人として多くの弟子を養成した。またイスラーム布教のためアフガニスタンヘも行き,そのイスラーム化に貢献した。羊毛の粗衣を着ていたことから,後世になって最初のスーフィーとみなされているが,その教えの中心は禁欲主義にある。ムータジラ神学派はハサンの学説に負うところが大であるが,大罪人の地位の問題についてはムータジラ派の見解とは異なって,罪をより高い次元で把握している。彼は人はすべて罪深い偽善者であるから,不断の反省と宗教的実践を通して自己を高めてゆかねばならないと考えていた。彼はウマイヤ朝を批判したが具体的政治行動はとらず,その教えを説きつづけた。初期イスラームの諸思想は彼の門弟たちのあいだから生まれた。