●ハザル族 ハザルぞく
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トルコ系を中心にした雑種民族の連合部族だったらしい。2世紀末に歴史に登場し,黒海からカスピ海にかけて勢力圏を築いた。半農半遊牧および商業を生業とし,ローマ帝国やササン朝ペルシア帝国と通商した。7世紀に国家体制を成立させ,前記の領域に支配権を確立させたらしい。ウマイヤ朝アラブ帝国の地理書『世界の諸地域』では,カスピ海を“ハザル人の海”と名づけている。同書によると,代々の国王は,トルコ・モンゴル語で首長を意味する“ハン”の称号で呼ばれ,その首都はボルガ川の河口のアーティルに置かれた。主として貿易関税や家畜の輸出によって国家は繁栄し,9世紀には東欧へ進出した。しかし,10世紀にキエフ公国を中心とするロシア人の侵略によって国運は傾き,1016年にビザンツ帝国(東ローマ)とキエフ公国との連合攻撃によって,歴史から姿を消した。