●白話(文学)運動 はくわ(ぶんがく)うんどう
アジア 中華人民共和国 AD
民国初期におこった口語文学運動。旧来正統とされてきた文語文学を廃し,白話をもって平民の手になる新しい文学を建設しようという運動で,1917年(民国6),胡適が「新青年」誌上に「文学改良芻議」を発表し,口火を切った。胡適は,[1]内容のあることを書く,[2]古人をまねない,[3]文法を講求せよ,[4]むやみに呻吟する文を書かない,[5]陳腐な修辞をやめよ,[6]典故を用いない,[7]対句にとらわれない,[8]俗字俗語を避けない,以上の八つを指摘し,新文学の進むべき方向を示した。陳独秀はこれにいち早く賛同し,「新青年」翌号に「文学革命論」を発表。貴族文学・古典文学・山林文学を打倒し,国民文学・写実文学・社会文学をうちたてよ,と説いた。この運動は,単に文体改革を主張するにとどまらず,魯迅の『狂人日記』に象徴されるように,伝統文化への批判,社会改革の主張と不離の関係にあり,多くの青年大衆の支持を得,広範な領域へと波及した。
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