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●博労・馬喰 ばくろう

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 伯楽(はくらく)の転。伯楽は馬や牛の鑑定に長じ,その病気を治す者。さらにその売買周旋をする者。薬も用いたが,多くは鍼などの物理療法を行った。血取りといって頸動脈に刃針を打ち,瀉(しゃ)血して血液の更新をはかる。蹄に鎌形蹄刀をあて,削蹄して歩きやすくする。焼きごてを上顎にあてて焼き,顎を高くしないようにし,また草をかみきりやすくする。また尾の先に焼きごてをあて,血液の循環をよくして白血球を増し,病気を予防する。古くは武士は馬を,百姓や運送業者は馬や牛を,その生命とした。その良否を見きわめ,病気の治療や健康についての配慮をする伯楽に,その周旋を依頼するようになるのは自然である。それがいつか,医を主とする伯楽と売買を主とする博労とになってきた。博労は馬市に出掛け,目ざす馬を競り落してきてとりもつ。思わしくない馬を持つ者と交換し,それをまたそれにふさわしい人にとりもつ。いずれも,なくてはならぬ存在であった。