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●ハーグ平和会議 ハーグヘいわかいぎ

AD1899 

 ロシア皇帝ニコライ2世の提唱により1899年と1907年の2度にわたって開かれた国際会議。第1回目には列強を含む26カ国が参加し,議題は従来の戦争法規に対する修正や追加,有毒兵器類の使用禁止,常設仲裁裁判所の設置などで,いずれも採択されたが,軍備制限問題は解決困難として取り上げられなかった。第2回目には44カ国が参加し,議題は開戦や具体的戦闘行動に関する法規整備がおもで,新協約が採択された。当時最も膨張主義的とみなされていたロシアの皇帝がこれらの会議の最も積極的な推進者であったことは,なによりも当時の列強が軍拡競争による財政負担の圧迫に苦しんでいたことを示すものである。なおこの両会議の成果をもってしても第一次世界大戦の勃発は阻止できなかったが,それにもかかわらず,この経験は大戦終了後に創設された国際連盟を初めとする平和的機関に受け継がれたことによって,それなりの歴史的意義をもつといえる。