50音順    検 索

●ハクスリー

ヨーロッパ 英国 AD1894 ハノーヴァー・ウィンザー朝

 1894〜1963 イギリスの文人。父方に生物学者ハックスリー,母方に詩人マシュー=アーノルドのいる知的名門の出身。イートン校在学中,眼疾で医学の道を断念し,オックスフォード卒業後に詩人としてデビュー。『クローム・イェロー』(1921)後は,小説家・批評家として1920年代文学の旗手の一人となる。「道化踊り」をしている知識階級を戯画した『対位法』(1928),科学文明の究極を逆ユートピア的に風刺した『すばらしい新世界』(1932)は彼の代表作。1938年のカリフォルニア定住前後から精神世界への関心を著しく強める。自伝的作品『ガザに盲いて』(1936)で神秘主義への出発を示し,〈時は止らねばならぬ〉として詞華集『永世哲学』(1946)を編む。幻覚剤の実験を『知覚の扉』(1954)に記録し,“サイケデリック”という造語づくりにも関与。遺作『島』(1962)は,人類救済のメッセージをこめた彼の祈りの書である。

01