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●白隠慧鶴 はくいんえかく

アジア 日本 AD1685 江戸時代

 1685〜1798(貞享2〜明和5)江戸時代中期の臨済宗の僧。近世臨済禅中興の祖。慧鶴は諱(いみな)。駿河駿東郡原宿の長沢氏に出生。1699年(元禄12),同地松蔭寺の單嶺祖伝について出家。各地の禅匠に歴参。1708年(宝永5),信儂飯山の正受庵主道鏡慧端の印可を受けた。1717年(享保2),33歳で松蔭寺に住し,翌年妙心寺第一座となり白隠と号した。以後自坊松蔭寺において大勢の参徒の指導につとめ,東嶺円慈や遂翁元盧など優れた弟子を育成するとともに,請に応じて各地に仏経・祖録を講じ布教につとめた。晩年三島に竜沢寺を開創し,1768年(明和5)12月11日,松蔭寺で示寂した。『荊叢毒蘂』(けいそうどくずい)をはじめ多数の漢文体の著述や,『遠羅天釜』(おらでがま)などの仮名法語が残され,現在『白隠和尚全集』(8巻)にまとめられている。生涯黒衣で終始し妙心寺にも出世しなかったが,寂後神機独妙禅師,正宗国師などの勅諡号を賜った。現在の臨済宗はすべて白隠の法系によって占められている。