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●白雲宗 はくうんしゅう

アジア 中華人民共和国 AD 

 中国,宋元時代の民間宗教。北宋末に孔清覚(1043〜1121)が開いた。孔清覚は登封(河南省)の出身。27歳で仏教に帰依し,1085年(元豊8)42歳のとき,杭州霊隠寺において新義を提唱した。彼は『証宗論』『三教論』などを著し,華厳経への絶対帰依を説き,他経他宗を退けた。時代潮流であった儒・仏・道3教の一致を立場とし,戒律の厳守,忠考慈善の尊重,俗人主体の自耕自活を主張し,庶民に深く浸透した。しかし,激しい他宗批判が反感を買い,宋朝から邪教とされ清覚は恩州(広東省)に流された。彼の死後,弟子たちは余杭南山(浙江省)に白雲山普安寺を建立し,これを拠点として教線を拡大し,大蔵経の出版などの大事業も行なっている。元朝時代になってモンゴル人の支配下に入ると,白蓮教とともに邪教としてたびたび禁圧を受けたため,秘密結社化し,治安を乱すこともあり,官憲の弾圧と既成仏教の迫害によって衰亡した。