●バオダイ 保大
アジア ベトナム社会主義共和国 AD1914 グエン朝
1914〜(在位1926〜1945)ヴェトナムの阮(グェン)朝最後の皇帝。父啓定帝を継いで第13代皇帝に即位したのは,フランス留学中であった。1932年に帰国した直後には,ファム=クインら親フランス的な立憲論者から改革の推進者たりうる君主として期待されたが,フランスに改革をせまることができず,政治への関心を失っていった。1945年(昭和20)3月,日本がインドシナのフランス植民地政権を打倒すると,その要請にしたがって独立を宣言したが,強力な政権を組織できなかった。同年,ヴェトミンによる8月革命がおきると退位して,一時ヴェトナム民主共和国政府の最高顧問となった。しかし1946年には香港に亡命し,フランスの反ヴェトミン工作に協力して,1949年3月のエリゼ協定でフランス連合内の1国として国内行政権を認められたヴェトナム国の元首となった。ジュネーブ協定成立後の1955年,首相のゴ=ディンジェムによって元首の地位から追われ,その政治生命をたたれた。