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●ハウ-ハウ

大洋州 ニュージーランド AD 

 1843年から20年間にわたり,ニュージーランドのマオリ人のあいだで信仰された新宗教。1840年,ワイタンギ条約が締結されたのち,土地買収をめぐってマオリ人と新来白人とのあいだに,さまざまな抗争を含む「土地戦争」がおきた。終息に近づいた1862年,なおも抗戦を続けるタラナキで,テ=ウアが天使ガブリエルのお告げを受けたと訴えて,いわば新興宗教を打ち立てた。マオリの祖先崇拝と,キリスト教の道徳観の入りまじった教義で,これを信じて礼拝を怠らなければ,敵弾に当たっても死なない,もし撃たれたら右手をあげて「パイ・マレリ,ハウ!ハウ!」とまじないの文句を叫べば助かる,と教えた。信者のマオリ人は,信じるままむこうみずに振舞った。タラナキを失ったあとも,信者たちはワンガヌイに拠って抵抗を続けたが,1865年7月,イギリス軍とこれに加担するマオリ軍の混成軍に打ち破られた。若干の復活もあったが,その後は容易に弾圧された。