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●バイロン

ヨーロッパ 英国 AD1788 ハノーヴァー・ウィンザー朝

 1788〜1824 イギリスの詩人。ロンドンに生まれる。少年時代をスコットランドのアバディーンで過ごす。10歳のとき6代目バイロン卿となる。ハーロウ校をへて,ケンブリッジ大学在学中に詩集『懶惰の時』(1807)を出版。卒業後東方への旅に出る。スペイン,ポルトガル,アルバニア,ギリシア歴訪を謳った叙事詩『チャイルド=ハロルドの巡歴』(第1・2歌,1812)によって,彼は〈一夜目覚めて有名〉となり,社交界の寵児となる。悪魔派的物語詩『海賊』(1814),珠玉の叙情詩集『ヘブライ調』(1815)を発表後,一貴婦人との結婚生活に破綻をきたし,醜聞を噂され大陸へ逃亡。スイスでシェリーと邂逅し,自我の追求を主題とする詩劇『マンフレッド』(1817)を執筆。その後イタリアで転々と居を移し遊蕩生活を送るかたわら,諧謔とユーモアを縦横に駆使した風刺詩『ドン=ジュアン』(1819〜24),神秘劇『カイン』(1821)を創作したが,最後の情熱をギリシア独立戦争のために燃焼させ,ミソロンギに客死した。その名は自由独立と近代的自我の象徴として広く知られている。

〔参考文献〕小川和夫訳『バイロン詩集』1963,講談社

アンドレ=モロア,大野俊一訳『バイロン伝』1968,角川書店