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●買弁 ばいべん

アジア 中華人民共和国 AD 

 列強資本主義が中国においてつくりあげた代理人制度。公行貿易時,広東の商館に居住し外商に服務する中国人執事を買弁といい,外商が任意に雇用することは禁止されていた。1844年の望廈条約成立後は自由に雇用することができるようになり洋行(外国商社)の業務発展につれ,商社内事務よりも中国商とのあいだの仲介を主にするようになる。彼らは自分たちが仲介した取引き商品のみならず,雇用人員や取引き先中国商の支払い能力まですべてにわたって責任を負った。洋行は買弁に対し一定の給料を与えたが,買弁の収入の大部分をなしたのは成立させた取引きの仲介料であった。彼らの多くは独立した商人でもあり,代表的な資本家にまで成長した例も少なくない。買弁制度は洋行側にとって市場直接支配の障害である側面も有し,三井物産などは早くに買弁制度廃止に踏みきっている。買弁は一般に洋行買弁をさすが,銀行買弁汽船買弁など多種にわたった。