●佩文韻府 はいぶんいんぷ
アジア 中華人民共和国 AD
212巻。正集10巻,拾遺106巻よりなる。清の聖祖康煕帝の勅命により,張玉書・陳廷敬ら,総勢76名の手で編さんされた。1704年(康煕43)より着手し,1716年(康煕55)に完成し,書名は,康煕帝の書斎名「佩文」からとった。経史子集の書にみえる2字から4字までの語彙を集め,それをしたの字の韻によって分類しているので韻府という。収録字数は約1万300字。一字内の配列は,まず「韻藻」として先行書『韻府群玉』『五車韻瑞』の該部を収録し,つぎに「増」として新たに収集した用例をあげ,各字の項目の末尾に「対語」「摘句」を掲げている。「対語」にはその字を最下字とする類義語の熟語か対立義の熟語との組み合わせ例をいくつか収録し,「摘句」にはその字を最下字とする,五・七言の句例をいくつか例示している。いわば,最下字による複数字語彙索引であり,古典の語彙の用例を知る上で利用価値が大きい。