●ハイダ族 ハイダぞく
北アメリカ カナダ AD
カナダのブリティッシュコロンビア州のクィーン=シャーロット諸島とアラスカのプリンス=オブ=ウェールズ島の南半分に居住するインディアン。ラッコ・アザラシなどを矢や銛で狩り,夏期には,河畔の小舎で生活をし,鮭漁を行い,獲った魚をここで燻製にして保存し,冬季に備える。社会は大鴉と鷲の母系半族に分割され,半族内では婚姻できない。そして,この半族がそれぞれ20ほどの氏族に細分され,これらの氏族に土地,狩猟地,鮭をとる川,果物のなる地,トーテムポールに使われる紋章などが所属する。母系であるため姉妹の息子へ相続が行われる。この社会では富める者は祝宴をひらき財産を分配することにより威信を保とうとする“ポトラッチ”と呼ばれる儀式がある。葬儀,棟上げ,汚名を晴らし名誉を得るさいなどに行われる。彼らの製作するカヌーは他部族との交易に使われ,仮面や儀礼用具は高い美術的評価を得ており現在は観光用の品物も製作している。