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●貝貨 ばいか

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 貨幣の「貨」のなかに「貝」が入っていることからも察せられるように,古代中国においても貝でつくった貨幣が用いられたが,メラネシアやミクロネシアの島々,あるいはアメリカ大陸やアフリカでも,白蝶貝・黒蝶貝・子安貝・シャコ貝そのほかの貝でつくられた貝貨が用いられた。しかし現在では,貝貨は結婚の結納など儀礼的にのみ用いられ,実際に通貨的に用いられるのはヤップなど伝統文化が濃厚な地のみである。しかし1975年9月に独立したパプア=ニューギニアでは,独立直前の同年4月から独自の通貨を流通させている。その単位をキナといい,その名称が,真珠貝でつくられ伝統的にパプア=ニューギニアの高地で広く用いられていた高価な貝貨の名称にちなんでいることは興味深い。ヤップでは,商店で物を買う場合には当然ながら一般通貨(米ドル)が用いられるが,土地の購入などにあたっては,石貨・貝貨・ラバラバ(伝統的な腰布)に現金が添えられるという形となる。なお最近は,貝貨を「カイカ」と読む人も多い。

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