●梅雨 ばいう
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6月から7月上旬にかけて長江(揚子江)流域から東北以南の日本にみられる雨期で,「つゆ」ともいう。名称のおこりは,梅の実の熟するころの雨,陰湿な天候がつづくためかびが発生しやすく,黴雨(ばいう)よりの変化などの説がある。これは長江流域に発生して東進する揚子江気団が,オホーツク海気団と小笠原気団とのあいだに張り出しておこす前線性降雨である。最近,梅雨現象は,東アジアの大気大循環の一つの過程として把握されている。この梅雨は日本人の生活に非常に密接に関係がある。西日本では年降水量の30%前後を占め,水稲の植付けばかりでなく,盛夏の乾燥に対する水源として重要である。空つゆの年には旱害が発生しやすく,上水道まで不足する例もある。また,西日本や日本海側の各地に集中豪雨をもたらし,水害が発生する場合も多い。このような直接の災害ばかりでなく,梅雨期の蒸し暑さは,人体に生理的に不快であったり,食中毒の発生が増加するなど被害が発生しやすい。