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●呪 のろい

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 超自然的存在(神・仏・精霊など)の神秘的能力を利用して,恨み,憎み,妬んでいる相手に病気・死といった災いをもたらそうとする呪術・宗教的行為。呪詛。宗教人類学でいうところの黒呪術や邪術とほぼ対応する。のろいは恨みを抱いている当人自身が行う場合と専門の呪術師に依頼する場合とがある。前者の例として,深夜(午前2〜午前4時ごろ)ひそかに神社に参詣し,呪う相手に擬した藁人形などを神木に五寸釘で打ちつけ,その者に病気や死をもたらす“丑の刻参り”などがある。一方,専門呪術師の例としては,古代・中世の陰陽師などがおり,式(職)神と呼ばれる霊を使い,人を呪殺していたという。似た事例が,現代でも土佐のいざなぎ流などにみられる。だが,注意しなければならないのは,のろいを行う邪術師は,同時にのろいを防ぎ,それを除去する呪医の役割を果たしていると信じられている場合が多いことである。