●祝女 ノロ
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神女・坐女とも書く。沖縄古神道の中核をなす祝女。按司時代以降,沖縄・奄美群島を宗教的に支配した神女。ノロクモイはその尊称で,ノロには神意を述べる人,祝詞を奏する人の意がある。1村落か数村落の根神以下の神人を統率して,公儀の祭祀をつかさどる女の神職者である。先島群島でイべ=威部の同義語として使用されている司もノロと同性格のものである。祝女にはトキ女すなわちユタの意もある。ノロの前身は根人に対する根神。根人は按司領内の神女を従えて祭政一致の体制下で按司化する。ノロはほとんどが按司の保護神となったおなり神である。文献上の初めは1374年(文中3)察度王の弟を明に派遣したことを謡っている。琉球王国が成立した尚真王の1477年に王の手による古神道改革が行われ,全ノロを統制し,神方として認め以来三方にわけて,大あむしあれという神官をおいて,それを聞得大君が統御し,ノロクモイの土地を授けられ,世襲が認められている。ノロはノロ神殿内に居住し,火の神を祭り,ウタキを拝み,国王の長寿を祈り,王家の繁栄・五穀の豊穣・海上交通の安全などを祈り,若ノロ・根神ともに村落の祭祀行事の中心となる。職田は祝田といい,田植や収穫時に祭り,田の神に対する祭祀はここで行い,昔は祝女垣という漁垣を所領し,海の神をも祭った。祝女は神ともいわれ,死とともに昇天し遺骸をとどめないという伝承がある。