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●ノルマントン号事件 ノルマントンごうじけん

アジア 日本 AD1886 明治時代

明治前期におけるヨーロッパ人の日本人観をうかがう一例であるとともに、不平等条約、とくに領事裁判権の実態を知らされた日本人が条約改正への思い入れをいや増しにした事件である。1886年(明治19)10月21日、紀州大島沖において神戸にむかっていたイギリス貨物船ノルマントン号が難破・沈没した。この際、ドレーク船長以下26名の乗員はボートで逃れたが、日本人同乗者23名はボートに乗ることができず全員遭難死した。領事裁判権の規定により神戸のイギリス領事が事件の審理を行い、海事審判所は、船長以下全員を無罪とした。事件ならびにこの判決は日本国民の憤激をよび、日本政府も兵庫県知事をして神戸イギリス領事館に告訴させた。こうして審理は神戸から横浜のイギリス領事館にうつされて、12月8日にいたってドレーク船長に禁獄3カ月、乗員は無罪の判決が出、事件は一応落着した。この後、条約改正の世論はいよいよ高揚していくことになる。


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