●野辺送り のべおくり
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亡骸を火葬場,もしくは埋葬場所まで運ぶこと,さらにそのための行列。広くは葬式の総称として用いる。葬儀の際にはさまざまな道具が使われる。たとえば,葬列に先立ち道案内の役目を受け持つ蝋燭が立てられるが,これは辻蝋燭と呼ばれる。松明は道を照らすだけでなく,魔除けの意味をもち,龍頭(たつがしら)もまた魔除けと思われる。これらは地方によって,本家の葬式には一番古い分家が,分家の場合には本家の人が行う。位牌は相続する者がもち,死者に供えた膳は相続人の妻がもつのがふつうである。棺かつぎの役目は近親者が行う場合と,講や組の人間が受け持つ場合とがある。棺には刃物をつけたりするが,これは魔除けの意味をもつ。死者や近親者が頭に三角形の紙片をつけ,女性が綿帽子をかぶる風習は広い地域でみられる。こうした葬列は出立からその途中,さらには墓地で不必要に回り道をしたりするが,それは死後の霊が再び戻ってくるのを避けるためとみられる。