●野々村仁清 ののむらにんせい
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生没年不詳。江戸時代初期の慶安(1648〜1652)から延宝(1673〜1681)のころに活躍した陶工。通称は清右衛門。丹波国北桑田野々村の出身で,京都の粟田口や美濃の瀬戸で製陶を学んだ。その後京都の御室(おむろ)にあった仁和寺の門跡(もんぜき)の知遇を得,仁和寺前に窯を築いた。仁清の号は仁和寺の“仁”と清右衛門の“清”をとって門跡から与えられたものである。作品はおもに茶匠金森宗和の依頼によってつくられた茶器類が多く,「御室焼」と称した。狩野派や土佐派の画風・漆器の蒔絵などを取り入れ,金銀を使った優美華麗な日本的意匠の絵付は,とりわけ仁清作品の特徴を成し,のちに「京焼」として受け継がれた。また法螺貝(ほらがい)・雉子(きじ)・宝船などをかたどった置物や香炉には,優れたろくろ技術が示されている。現存する主要作品には,『色絵藤花文茶壺』『色絵雉子香炉』『色絵梅月文茶壺』『色絵桜花文茶壺』などがある。