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●ノース卿 ノースきょう

ヨーロッパ 英国 AD1732 ハノーヴァー・ウィンザー朝

 1732〜92 イギリスの政治家。1754年下院に入り,大蔵委員(1759〜)・支払総監(1766〜)をへて,タウンゼンドを継ぎ大蔵大臣(1767〜)。1770年ジョージ3世と結ぶ勢力に推されて首相になり,独立革命に揺れるアメリカ植民地に処して1782年ヨークタウンの敗戦を機に辞任。政敵フォックスと1783年連立内閣を組むが無節操だと不評,同年末イムド法案が破れてピット(小)に内閣を渡し,半ば政界から引く。1790年父の死により2代目ギルフォード伯を継いで上院に入るが,政争の場には立たなかった。自らは植民地強圧策に反対で,アメリカで対立が激化すると早期和平に出ようとしたが,ジョージ3世の強硬姿勢に押され議会ではつねに国王を代理する立場に終始した。国王・内閣への痛烈な批判がバークらによってあびせられはしたが,ホイッグも含めて重商主義的利害に固執する地主議会の植民地問題に対する本音が,ジョージ3世の専制とこれに対するノース卿の弱腰を許す土壌となったことは否めない。