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●ノウルーズ

アジア イラン・イスラム共和国 AD 

 イラン太陽暦の新年元旦のこと。太陽が黄道を横切る春分の日,西暦の3月21日がこれにあたる。ペルシア語のもとの意味は「新しい日」「新春」。この日をはさんで,年末年始の約2週間はイラン人にとって最大の祝祭日であり,古代のゾロアスター教に由来するさまざまな伝統行事が行われる。ノウルーズ前の最後の水曜日は「チャハール=シャンベ=スーリー」と呼ばれ,各家庭では夕方,大きなかがり火を焚いてその上を飛び越えながら厄除を行い,健康を祈願する。ノウルーズ当日は,ななかまど・りんご・小麦の胚芽・酢・にんにく・香料のスーマック・青草の7品を正月の飾り物として食布の上に飾り,コーラン・パン・ローソク・鏡・オレンジ・卵・金魚を入れた鉢を囲んで,家族全員が新春の訪れを祝う。豊饒・生誕・天体を象徴している飾り物を前にして,天界から降りてきた霊を祝うという意味あいがこめられている。家長は,お年玉を配り,親類・友人から年始の挨拶を受けたあと,2日目から年始回りに出かける。13日目は「スイーズダ=ベダル」と呼ばれ,家にいることは不吉とされているので,郊外に家族そろってピクニックに出かけ,正月最後の行事を終わることが慣わしとなっている。