●能面 のうめん
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能楽に使用する仮面。原則としてシテおよびシテツレが用い,ワキには用いない。シテでも面を用いない役もあるが,このときは直面(ひためん)と呼ぶ。能面はそれ自体美術工芸品であるが,能が仮面劇である以上,その占める役割は大きく,無表情にみえる面が,演者の動きにより,喜怒哀楽の感情を表しうるところに特色と価値をもつ。その種類は複雑で,神聖視される翁(おきな)を別として,老人・女・男・神・鬼畜などさまざまある。老人には小尉(こじょう)・皺尉(しわじょう)など。女面には若い女性の小面(こおもて)・孫次郎・中年の曲見(しゃくみ)・深井(ふかい)・老女の姥(うば)・死霊の痩女(やせおんな)・増髪(ますかみ)など。男には若い貴公子として敦盛・武将の平太・公家や貴族の中将など。神仏には天神・神体・鬼畜などの超人的な存在では勇猛な雷神などの大飛出(おおとびで)・人を害する頻卑(しかみ)・鬼としてのベシミ※注1※など。そのほか般若(はんにゃ)・獅子口(ししぐち)・猩々(しょうじょう)などがある。
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