●農桑輯要 のうそうしゅうよう
アジア 中華人民共和国 AD
中国,元の世祖フビライが司農司に命じて編さんさせた農書。7巻。暢師文(ちょうしぶん)らの撰。翰休学士王磐の1273年(至元10)の序文を載せるが,全国への配布は1286年になってからと思われる。仁宗・英宗・文宗・恵宗のときにも印行され〈元一代,この書をもって経国の要務となす〉と評された。本書は,典訓・耕墾・播種・栽桑・養蚕・瓜菜・果実・竹木・薬草・孳畜の10門からなり,『斉民(せいみん)要術』を基底に広く古今の農書を参看して,その煩雑な部分を削り重要箇所を採録し,さらに新しい記事を書き加える体裁をとって,簡にして要を得た善本と称される,また,そのなかの綿作に関する記述は,この時期ようやく木綿が一般に普及していくことと相まって注目される。