●農事試験場 のうじしけんじょう
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国立農事試験場は農商務省が1886年(明治19)に東京都下6郡に重要穀菜試作地を設置したことに始まり,1890年に都下西ケ原の元山林学校跡地に農商務省農務局仮試験場が開設された。ここでは水稲・大小麦・菜種などの重要作物の実地試験を行い,報告書を刊行し,優良種苗を全国に無料配布した。当初の農事試験場は全国を7農区に分け,東京西ケ原を本場とし,宮城・石川・大阪・広島・徳島・熊本に6支場を設けた。その後農区の再編・支場の増設によって拡充され,都道府県にも国と対応する都道府県立農事試験場が設置された。こうした系統的農事試験場では,国レベル・県レベルそれぞれにおいて農業の試験・研究機関としての役割を果たし,米麦の品種改良を中心とした農業技術の改善に大きな成果をあげた。戦後には国立農事試験場が国立農業技術研究所に再編され,都道府県立農事試験場は同一名称で現在にいたっている。