●農業調整法(AAA) のうぎょうちょうせいほう
北アメリカ アメリカ合衆国 AD
アメリカ大統領 F.ルーズヴェルトのニュー=ディール政策のなかで全国産業復興法(NIRA)・TVA などとともにその重要な柱となった立法の一つ。主要農産物の過剰生産を抑え,価格の維持をはかろうとしたものである。1933年5月に成立した AAA は綿・小麦・トウモロコシ・たばこ・米の作付面積制限その他基本農・畜産物について生産調整をはかり,農民に対しては生産制限の補償を政府が行い,その財源として農産物第1次加工業者に加工税を課し,これにより農産物価格と農民の購買力回復をねらった。しかし生産統制・加工税・補償金制度は,連邦政府の権力濫用であるとの理由で連邦最高裁判所は1936年1月,AAA に違憲判決を下した。大統領はこれに代わる土地保全と国内割当法などを制定,1938年には違憲判決を受けた加工税を除いて最初の AAA の内容をほぼ含んだ第2次 AAA を成立させ,農産物の生産統制をつづけた。